の言いたい放題
2022
「絹巻くずきり」半生乾燥風景 高さ5m
何mまでいけるか、試したことはない。自重でいわゆるコシをつくる。手延べそうめんは、ハタに乾してあるが2mくらいである。「絹巻くずきり」は、この長さによる張力によって
コシがうまれる。弊社独自の製法である。勿論、切れて落ちることもあるので、リスクとの闘いでもあるのだが。吉野葛を入れることで、このリスクは多少解消するが、ラーメン
の鹹水(カンスイ)程の効果はない。2昼夜3日間(この為冬季のみ製造)にわたる長丁場を、のりこえる負担も大きい。出来上がるまでの製品管理というか製品監視は、心を十分
消耗させてくれる。
煮崩れし難い「絹巻くずきり」は、簡単にはつくれないようだ。
五劫佛
欧米人は口元で人を判断し、東洋人は眼で人を判断する。目は口ほどにものを言いである。このことがマスクを嫌がる欧米人の理解に役立つという。何故、目と口に分かれた
のか。文字によると思っている。表音文字の欧米。象形文字の東洋。この枝分かれが、今日の違いを生んだのではと。象形文字は眼で文字の意味を理解できるが、ABCは眼で見ただけ
では記号に過ぎない。声に出して読んで言葉にしなければ、意味は通じない。口が大切な証拠である。
文学部は「人生は滅びの美」を生きること
日本人は死ににくいが、諸外国では違う。強盗と平気で銃撃戦をする。日本では人質の命を大切に扱う。宗教に対する思いが諸外国のほうが天国に通じている。神に召されたものは
必ず天国に行けるのだろう。日本では天国的観念が薄い。現世利益のみが横行している。だから死ににくい。新型コロナウイルスのこともそうだ。いつ死すともわからない老人から
ワクチンを接種する。個人的には、老人の一人としては、「もういいのだけど」と思っている。
宗教の形而上学的思考が肉体の死滅を許してしまうのだ。これが宗教同士の争いの元である。この形而上学的思考をも凌駕したのが空の観念である。だから空に争いはない。
人間に神秘を感じてほしいから、神はこの世を創られた。だから人は、一滴の水にも神秘を観るのだろう。神秘という造語は素晴らしい哲学だと思う。
日本の仏像には浄化作用がある。西域から伝わった仏像とは表現が違う。単なる仏陀の世界ではなく、神とのコラボレーションがなされているからだ。鑑真像や無著世親像を
はじめとする乾漆像を観れば日本人なら誰でも、カタルシスを感じることができるはずだ。手間のかかる乾漆像を造った理由が、神秘のカタルシスにあると思う。
色=空(無自性:縁起)→無限
自壊⋯最近(2021・9)の新型コロナウイルスの急減少は、ウイルスの自壊作用によるものと言われ始めた。急増殖したウイルスたちは、増殖の過程で変異(進化)していくのだが、
彼らの思いとは裏腹の自壊作用(生まれたものが必ず持っているエントロピーの法則か?・生存期間はそれぞれの種で決まっていると思われる)も始まるのだ。セイタカアワダチソ
ウやスペイン風邪もそうであっただろうし、もちろん人間もいずれ、そしてこの宇宙ですらも、自壊するのである。
もう一つは簡単明瞭、他の多くのウイルス達との生存競争に負けたのだ。
眞子さんは皇室という住み心地の良い子宮から、赤ちゃん同様早く外に出たかった。多くを知って大きくなった自分には狭すぎたのである。
この世は無限の中の「中」である。どの位置にあろうと無限の中では何であれ「中」だ。このことを釈迦は「空」と感得したのである。そして竜樹は素直に「中」と表現した。
(是故空中)