の言いたい放題
2012 の言いたい放題
2012
なぜこの展覧会の感想を書く気になったのか、自分でもわからない。最初に観て誰しもが思うことは、15頭身とも思われる人物像の描き方だが、時代背景から、神を描いている
からだろうと解釈している。（その証は、視線にある。絵の中の視線だけでなく、グレコの上向きの視線に。神は人間にとって、見上げるべき存在なのだから）人間を描いている
のではなく、神を描いていると思えば、神像に対するグレコの心象として理解できる。
このことからグレコの絵のすべてを、グレコの心象画と想像して観ていけば、不自然さは解消される。（もっとも、絵画は皆、写生といえども確実に、その画家の心象画である）
絵の解釈より、なにより、エル・グレコの色が、解き放たれているのが素晴らしい。
≪ＰＥＴは「陽電子放出断層撮影法」と呼ばれ、Ｘ線やＣＴ、ＭＲＩのように組織や細胞の生理機能を診るのではなく、がん細胞のブドウ糖好きを利用して、ブドウ糖に微量の
放射性を持たせた薬剤を合成し、静脈に注射、それが全身に行き渡った頃、スキャナー（ＰＥＴ機器）で全身を撮影すると、薬剤の集積度合いで、ガンの有無と所在がわかるという
仕組になっている。１ｃｍ前後の早期ガンまで画像で見分けられ、最大の特徴は、一度の検査で、頸部から大腿部までを短時間にチェックできること。従来のガン検診では、臓器や
部位ごとに検査が必要だが、ＰＥＴは着衣のまま診察台に横たわるだけで苦痛や不快感もない。膀胱など一部の臓器を除き、１ｃｍ前後の小さなガンから、リンパ節転移も判断でき
る。通常、ガン細胞は１ｃｍになるまでに10年くらいかかり、そこから急速に拡大する。逆に、１ｃｍで発見できれば、治療率は９０％以上に高まるといわれる。またＰＥＴ検診で
は、腫瘍が悪性か良性か、さらに悪性の度合いまで判別できるため、予防切除などのムダな手術をしなくてすむ≫ 以上がペットの能書きである。
６月にＰＳＡ値4.3で基準を超え、９月の再検査でも5.27。主治医の小阪医師に勧められて、ＰＥＴ検診を受けることにした。153,000円、約3時間の総合検診を受ける。ＰＥＴ機器
は県内には高井病院と西の京病院だけである。診察後の食事場所であるレストランから薬師寺が見えるということで、西の京病院にした。但し、三重の塔が解体修理中で、覆い屋が
でんと観えてイマイチであった。
予約時刻の12時30分、受付で提出書類を確認後、検査料金を払い、暫くすると医師による問診がある。血圧と脈拍を測り、次はＣＴ。そしてＭＲＩ、採血・心電図にエコー、採尿、
ＰＥＴへと進んでいく。
ＣＴ・ＭＲＩ・ＰＥＴは皆、トンネル検査で、機器は似たようなものだが、閉所恐怖症の方は、ＭＲＩは無理だろう。それが証拠に、看護師と思しき検査技師が、気分が悪くなっ
たら押してくださいとスイッチを渡してくれる。
私はこれが一番面白かった。工事現場のような音に、ベッドが振動し、部屋にはアンビエントな音楽が流れ、つけたヘッドホンからも音楽が聞こえ、看護師の指図が優しい。顔に
鉄格子のような鉄仮面を被せられ、頭を撮影し終わると終了である。約30分。これは確実に検査した気分を味わえた。
ＣＴは深呼吸を何回かするだけで、10分くらいだったか。嫌いなのはエコー。冷たいジェルを塗られた瞬間、病人になったような気分になる。息を吸ったり吐いたり、看護師の指図
で深呼吸回数も多い。
さて本題のＰＥＴだが、能書きのように非常に楽な検査である。薬剤の静脈注射が終わって1時間程度全身に薬が行きわたるまで椅子に寝ていると、また専門の技師が呼びに来て、
トイレで尿を出し、検査室に行く。あとは機器のベッドに20分程度寝ているだけ。ただ薬剤のせいか、全身が少し火照った気分になる。薬剤は2時間くらいで効能を失い、体外に排出
されるらしい。
結果は2週間後郵送ということで、愉しみに待っている。
シキヨエヲリモノノニツキ
・・・・心経会おりものの日記
二升コメ 二十サケ一升 コセトノ
・・・・２升米２０ 酒１升 巨勢殿（越殿）
ココロミノサケ一升 タンコモチ二ツ コセトノ
・・・・試みの酒１升 団子餅２つ 巨勢殿
一升コメ 二十サケ五合 二ロウ
・・・・１升米２０ 酒５合 二臈
五合コメ 二十サケコナカラ 三丿子キ
・・・・５合米２０ 酒二合半 ３郎禰宜
四升コメ 二十サケ二升 ホン子キ
・・・・４升米２０ 酒２升 本禰宜
五合コメ 二十サケコナカラ カ子ツキ
・・・・５合米２０ 酒２合半 鉦撞き
五合コメ 二十サケコナカラ 同カ子ツキ
・・・・５合米２０ 酒２合半 同鉦撞き
五合コメ 二十サケコナカラ コモン
・・・・５合米２０ 酒２合半 こもん
二合モチ二十四マ井此内四マ井ノリノモチ
・・・・２合餅２４枚此の内４枚海苔の餅
二升タル ハタヨリヱ井ク
・・・・・２升樽 旗依りへ行く
カ子カミ百マ井 中チ一テウ
・・・・鉦紙百枚 中チ（半紙？）一帖
ヲコシスミユヱン二テウ ソウキ
・・・・熾し炭 油煙２丁 そぎ
三マ井 ヌノキレ井シヤク ヲスリコハチ
・・・・３枚 布切れ１尺 お摺小鉢
一ツ ヒヤカキクチナシ スクサムキ
・・・・１つ 百かき（イッカキ「米研ぎ笊」？）口無し すぐさ剥き
スリコキ
・・・・擂粉木
慶長拾五年正月十一日
・・・・慶長１５年正月１１日
一斗モチ 大ヒヤウ
・・・・１斗餅 大俵
三升モチ三メン 二升タル一ツ
・・・・３升餅３面 ２升樽１つ
サノコト サキクミヒラキ 合メ ヒキワ
・・・・さのこと 先組み開き 相閉め 引き渡し
タシ コホ アスキ モ二ツ サカナヒラキ
・・・・こほ（のち） 預け も２つ 肴開き
合メ ヒキワタシ コホ ウラヱクタル
・・・・相閉め 引き渡し こほ 裏へ下る
サカナヒラキ 合メ ヒキワタシ コホ
・・・・肴開き 相閉め 引き渡し こほ
二ロヱマ井ル ウラヱクタル アカカワラケ
・・・・ニ路へ参る 裏へ下る 赤かわらけ
東京スカイツリーに連れて行ってもらった。
画面下の入場券では、350ｍ天望デッキまで。
上の入場券で、天望デッキから450ｍにつながる天望回廊445ｍへ。
サウンドオブサイレンス の分速600ｍのエレベーターに感動した。
1970年「第15回全国高校軟式優勝野球大会」に出場した。入場行進は藤井寺球場。一回戦はＰＬ球場で、長野の松商学園に２−０で完敗だった。インコース高めの絶好球の
ストライクが打てない。小柄だったが、素晴らしいピッチャーだったことを覚えている。
一年前には甲子園を目指して、硬式球で練習もしていたが、たかだか600人の生徒数では、到底部費を賄えないという理由で許されなかった。それに運動場が無い学校だった。
翌1970年、東大寺学園高校に、軟式野球部が誕生した。中高6年制の中学時に、奈良県大会に出場した実績を認めてもらって、生徒会総会で、創部が許されたのである。
監督は、当時夜間の同校定時制高校の教師で、昼間は政治経済の教鞭をとっていた吉田正人である。
当時定時制高校の野球部は猛者揃いで、最高の練習試合の相手でもあった。当然のことながら、吉田正人は定時制高校の野球部監督をしていた。
生まれたばかりの我らが野球部は、練習試合で奈良育英高校・御所工業と立て続けに敗戦。中学の実績など全く通用しなかった。一からの出直し。
ところが創部数ケ月で、奈良県大会・紀和大会を制し、全国大会に出場することができたのである。
練習は、生徒（野球部員）だけで行い、試合の時だけ監督にシートノックを受けていた。体裁を整えるための監督に過ぎなかったのが、あの時代の部活でもあった。
それでも、サインは出たし、その通りに従った。ダメ押しのスクイズバントとヒットエンドランの好きな監督だったように記憶している。鈍足の私には何故か塁に出ると、
よく ヒットエンドランのサインが出た。そして、バッターが空振りし、セカンドでタッチアウト。辛かった。
翌年、春の近畿大会を制した我々は、運悪く（強風の中、砂塵が巻いてピッチャーがボークをとられ、3塁ランナーが生還）紀和大会で２−１の敗戦。青春時代にピリオドを打た
されることに。
数年後、吉田正人は、野球部を国体の準決勝まで、導くのだが。授業の延長線上にあったのか、政治家になる。
享年72歳。2012年5月7日、現職の生駒市会議員の肩書を携えて逝ってしまった。三輪山を黄色に染める椎の匂い棚引く季節に。
「水に流す」は、きっと涙に流すのこと。娘の結婚披露宴で、両家を代表して挨拶をした。正確には、涙を流しただけであったが。自分だけは絶対大丈夫と挨拶を引き受けた
にも関わらず。新婦の父なんて、他愛無い泣き虫爺に過ぎなかったのを発見した。
「1月15日と女房に教えられた結納の日から、娘の好きなミスターチルドレンの歌を聴き続けて、テンションを上げてきたにもかかわらず、ここに来たとたん、ただの新婦の父に
なってしまいました。まともに挨拶ができるかどうかわかりませんが、お許しください。ミスチルの歌を借りるなら（キャンドルに灯をともすように、そっと二人で7年間温めてき
た）恋心に、今日で終止符を打って、愛をつくる旅を明日から始めなければなりません。恋は、誰でも、放っておいても、勝手にしますが、愛は自分でつかまなければならない。
子育てを通じて、それを知ることができます…」
涙の所為か、このあと頭が空になってしまった。
次になんて言ったのか… いやいや、こう話したのかどうか、すら…
「…、誠に申し訳ございません。ここで終わらせてください。皆様本日は本当にありがとうございました…」だった、か？
涙は、記憶の中の喜怒哀楽のすべてを流してしまった。涙を流せば、自然と「水に流せる」のである。涙の効用は素晴らしい。でも、ウソ泣きは、禁止だよ〜
水で抽出する水出しコーヒーのことである。ランプや砂時計みたいだが、上部ガラス器に水を入れると下部ガラス器に一滴ずつ落ちてくる。スピードは調節して、自分好みの
濃さにできる。中間の銅色をした部分から突き出したつまみで加減する。この下、ガラス器の中に見える筒に、挽いた豆粉が入っている。
学生時代から、わけもわからずその独特の香りと味に惹かれて、喫茶店に行くときは、必ずメニューで探していた。
専門店では大概高さが１ｍはある器具を使っている。この器具は高さが３０ｃｍ位、ネット通販で買ったものだが、５人分を約２時間で抽出する。
豆粉は一人前10ｇで約10円。カプセルコーヒーで一人前70円程使って、エスプレッソを飲んでいた時より、はるかにリーズナブルで美味しい。デミタスカップに砂糖1,5ｇを入れ、
熱く沸かしたダッチコーヒーを注いで飲むのが、最高。就寝前にセットしておくと、翌朝至福のカフェにありつけるのである。
これ、ほんとだよ。但し、嗜好品だから、無味無臭の水でお願いします＾＾
あっそうそう、金属製の鍋も禁止（＞＜）
煩悩は即ち菩提の為にあり、菩提は即ち煩悩の為にある。煩悩を断ち切らなければ、悟りの菩提には達することが出来ない。裏を返せば煩悩がなければ菩提もないこと。
これは空観である。ここには、この世なかんずく人間界が何故あるのか、何故人間が生まれたのかの大きなヒントが隠されている。
全ての人間は煩悩を持っている。これを断滅して菩提を得る人は極少である。しかし、涅槃に達した人も悟りを得る為には煩悩を必要とする。煩悩の内容は、悟りを得られない
多くの衆生を観想することによって理解できる。
つまり悟人にとって衆生は、悟る為に必要な存在であるといえる。我々凡人は、悟人の為に生まれてきたのだと思う。菩提即煩悩の為に。
それ故に全ての如来は、私に帰依した者は、全て私の浄土に死後来る事が出来ると説き、二度とこの世に生まれることは無いと言われるのである。当然、人間に生まれた我々
一人一人にも菩提のチャンスがあるのだが？
アルジュナが戦争に臨んで殺人という行為に対して悩んだ時、至上主クリシュナの天の声は聴こえた。人は何か行為する時、天の声や神の眼を意識しなければ、必ず誤りを
起こす。しかし、私達が確実に誤りであると認識している人殺しでさえも、天の声や神の眼に従って行なえば、誤りじゃないということになる。与謝野晶子が君死に給うこと無
かれと歌った親心も、天の声には掻き消されてしまう。神の必然の前には、人の行為・意思などは、知れたものなのである。何故か。
仏教辞典によれば浄土の一日は、この世で言えば86億4000万年にあたるらしい。この宇宙が誕生してから約137億年、地球が生まれてから45億年くらいだといわれている。人類
など地球に現れてから数百万年しか経たず、今の人類の元になる現生人類にいたっては、南アフリカで15万年前に、ようやく生まれただけなのだ。
一方、「仏陀のことば」（岩波文庫）によれば地獄のひとつ紅蓮地獄に落ちれば、5000兆120億年は出られないらしい。
人が死んで、まだ誰一人、極楽や地獄から帰ってこないわけだ。
さて、神の詩と訳されるバガヴァッド・ギーターは、主クリシュナによって2700年程前に説かれた教えであり、一神教の元であるバクティ（絶対帰依）を説いている。私（至上
主）を信じなさい、と。
仏陀の「空」論は、竜樹の解き明かした「縁生」によって、唯一という考えは証明されず、つまり、何一つ1では存在しないと説かれている。
いっけん矛盾したこの2つの教えを理解する為に、コインを使おう。コインは表裏一体である。裏なくして表はなく、表なくして裏は無い。コイン自体を無限の一つと考え、表裏
を縁生とすれば、解決するのである。
ところで、このコインのことは、どう考えればいいのだろうか。当然コインではないのだから。最初のころ、「時」も空気や水と同じ、神様から無償で与えられ、私達が生かされ
ている必要不可欠なものだと考えていた。ところが、浄土や地獄にも「時」が流れていると仏陀が説かれたのを知ってから、「時」からは何ものも外れることが無いとわかった。つ
まり、物質世界も精神世界も「時」に包含されているのである。コインとは「時」のこと。時を動かす力「時動力」こそが「至上主」のこと。